プレゼン・発表が上手くいく話し方とコツ

教養

明日のプレゼンめっちゃ緊張してきた…上手く話せる自信もない…。

プレゼンはコツさえ掴めば誰でも上手にできるんよ。

大勢の人前で話すのは誰しもが緊張するものです。

それが「評価が決定付けられる発表」や「採用がかかったプレゼン」など、重要性が高いものであるほど”失敗できない”というプレッシャーに押し潰されてしまう…。

誰しもがこのような経験をしたことがあると思います。

しかし、プレゼンを上手く魅せる方法・話し方にはコツがあり、そこを押さえれば重要なプレゼンや発表で失敗することはないでしょう。

プレゼンで緊張しない方法もご紹介してますので、よろしければ最後までご覧下さい。

この記事のポイント
・プレゼンをやる前から”できる人”と”できない人”の差がついている
・話し方においては「メリハリ」「シンプルさ」「自信と語尾」を意識せよ
・緊張しないコツは「達観」と「ナルシズム」

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プレゼン・発表の前に:第一印象で差をつけろ

なにはともあれプレゼンは中身が大事ちゃうん?

確かに中身のないプレゼンは決して上手くいかないけど、実はそれ以前に見た目が整っていないと話も聞いてもらえへんよ。

プレゼンや発表を行う際には、“人間は見た目で判断する生き物”であるという事を意識する必要があります。

髪はボサボサ、スーツはヨレヨレ、靴はボロボロ…なんて人が発信する内容を聞きたいと思いますか?

きっと「この人の話は聞いてもムダかな?」なんて無意識に思っているのではないでしょうか。

それを裏付ける法則やバイアスが存在しますのでご紹介します。

メラビアンの法則

コニュニケーションに影響を及ぼす割合を示す有名な法則に「メラビアンの法則」というものがあります。

この研究は好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験である。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

つまり、この法則を単純に捉えれば、見た目や声、喋り方から9割の影響を受けているということです。

しかし、メラビアンの法則は試験された条件下という前提がありますのでそのまま鵜呑みにはできませんが、

話す内容以外が与える影響が非常に大きいことには間違いないでしょう。

ポイント
人が相手から受ける影響は、人は視覚から得られる情報(見た目・清潔感・表情など)から約5割、聴覚から得られる情報(口調・声の大きさ・話す早さなど)から約4割で、言語から得られる情報(話す内容)からは約1割に限られる。

※条件による

認知バイアス:ハロー効果

皆さんが「あ、この人仕事できそうだな」と第一印象で感じる人はどのような人でしょうか?

それは見目麗しい女性や、スタイルが良くカッコいい男性であることが多いのではないでしょうか。

こう感じる理由には、”ハロー効果” という認知バイアスが関係しています。

人は無意識に”何かに優れている人は別のことにおいても優れている”と認識してしまいます。

つまり、見た目が整っている人は仕事もできる人、だと勝手に思ってしまうのです。

仕事ができそうに見える人と、そう見えない人のどちらから話を積極的に聞きたいかは一目瞭然ですよね?

最低限の身なりを整えてからプレゼンや発表に臨むことをお勧めします。

ポイント
人は無意識に見た目と仕事の良し悪しを関連づけてしまうため、内容を聞いてもらうためには最低限の身だしなみを整える必要がある。

プレゼン・発表が上手くいく話し方① :メリハリ

最低限の準備は分かったから、プレゼンのコツを教えて!

プレゼンの第一のコツは”メリハリ”!抑揚のない話ほどつまらないものはないやで。

聞く側の立場になって考えてみて頂ければ分かるかと思いますが、メリハリのない話し方では話し手が本当に伝えたいポイントが耳に入りません。

話し方に差を設けることで、聞き手も「ここは聞かなきゃいけないんだ」という意識になり、最終的にそのポイントが印象に残ることになります。

重要なポイントを強調するためにメリハリを出すには次を意識すると良いでしょう。

メリハリを出す時に意識すること

トーン

声の高い低いを意識しましょう。

冒頭(アイスブレイクなど)の歓談や余談を挟む時は高めのトーンで、本題に入る時はグッと低めのトーンで話すことで、場面場面を上手に切り替えることができます。

ちなみに、高い声は親しみやすさや軽い印象を与えがちで、低い声は真剣味や堅い印象を与えがちです。

声の大きさ

声の大小を上手に活用しましょう。

とりわけ重要なポイントでは少し大き目の声を出すことで、そのポイントを聞き手に印象付けることができます。

ただし、小さい声から大きい声に切り替え時にあまりに大きな差をつけてしまうと聞き手を驚かせてしまうので注意が必要です。

話すテンポ

話す早さを使い分けましょう。

声の大小と同じで、重要なポイントではゆっくり目に話すことで、そのポイントを聞き手に印象づけることができます。

特にずっと一定のテンポで話してしまうと、聞き手は退屈で眠たくなってしまうものです。

ここぞというポイントで一拍置くなど、を意識することも有効になります

ポイント
話し方にメリハリを出すことで聞き手に本当に伝えたいポイントを印象づけることができる。
メリハリを出すポイントは次の3つ。
・声のトーン
・声の大小
・話すテンポ

プレゼン・発表が上手くいく話し方②:シンプル イズ ベスト

メリハリか、なるほど!ほんじゃとにかく抑揚つけて喋れば良いんやね?

ノンノン、「喋りすぎてもダメ」って事も意識せな。

生産性を上げる方法に”Less is more“という言葉があります。

これは、人とコミュニケーションを取る際に、あえて伝える情報量を少なくすることでコミュニケーションの効率を上げることができるという考え方です。

ついこちらが意図していることを理解してもらおうと、より詳細な部分まで説明してしまいがちです。

ところが人間の情報処理能力には限界があり、特に目新しい情報を咀嚼するには相応の時間がかかるものです。

だからこそ、伝えたい事が多い時ほど要点を絞り込む工夫が必要になります。

効果的に内容を伝えたい時に意識すること

「Catch Me If You Can」の構成

これは中野巧さんの著書『売れる文章術』にて紹介されている文章構成テンプレートです。

Catch…①オープニング ②テーマ(主題)
Me…③ベネフィット(相手が得すること) ④プレミス(自説)
If…⑤バックグラウンド(背景) ⑥プルーフ(論拠)
You…⑦コンクルージョン(結論) ⑧ベネフィット(相手が得すること)
Can…⑨ベイビーステップ(はじめの一歩)

この構成テンプレートは非常に優秀で、筆者も仕事のプレゼン時にはこの構成に従って発表することが非常に多いです。

ITメディアビジネスオンライン』に例が載っているので、詳しくはそちらをご参考下さい。

それか、『売れる文章術』は非常に参考になる書籍ですので、こちらをご購入されるのもオススメです。

「1スライド 1メッセージ」の構成

これは話し方というよりも見せ方のコツですが、プレゼンや発表にパワーポイントを使用する場合、1スライドには1メッセージしか入れてはならないという原則があります。

この原則の背景は、Less is moreの考え方と同じように、”内容が煩雑になると伝えたいメッセージがブレる”からです。

こちらも『DIAMOND online』で詳細な説明がなされているので、是非読んでみて下さい。

ポイント
話す内容はシンプルであればあるほど良く、必要な情報以外は削ぎ落とさなければならない。
そのためには、「Catch Me If You Can」や「1スライド 1メッセージ」などの考え方を活かして構成を決める。

プレゼン・発表が上手くいく話し方③:自信

伝えたい事が多いからって内容を詰め込み過ぎるのはあかんのね。

せやで。そして最後は自信を持って話すこと。

最後のコツは、必ず自信を持って行うということです。

人は、自信なく話す人の内容に信憑性を感じません。
 「下準備が足りてなかったかもしれない」
 「ここを指摘されたら痛いな」
 「話しながら分かりにくい説明になっているかも」

こんな不安を抱えながら、プレゼンや発表の当日を迎えていることは往々にしてあります。

しかし、そのような時に決してアタフタしてはいけません。

毅然とした態度で話し、分からない質問が来た時には自信を持って「後日確認の上回答させて頂きます」とハッキリ答えてあげましょう。

話し手に自信が満ち溢れているからこそ、聞き手は「自分にとって利益のある話が聞けるかもしれない」と思うのです。

ポイント
準備不足や分かりにくい説明になっている、と当日になって不安になるかもしれないが、必ず自信を持った状態で行わなければならない。

緊張しないためには?

コツは全て抑えたしこれで完璧や…!けどめっちゃ緊張するし、ちゃんとできるか不安…。

実はプレゼンと一緒で、緊張をしない方法にもコツがあるんやで。

プレゼンや発表は必ず人前で行うので、緊張がつきまといます。

どれだけ回数をこなしているプレゼンの達人であっても、緊張から逃れられることはできません。

つまり何が言いたいかというと、緊張を完全になくす方法なんてものは存在しないということです。

逆に言うと、”緊張は必ずある”という事を自分の中に落とし込むことが、最も緊張を減らすことに繋がります。

それ以外に筆者が行っている、緊張を減らす工夫をご紹介します。

緊張を減らす工夫

達観

まず1つ目は「達観」することです。達観の意味は次のようになっています。

たっかん【達観】タックワン[0]
―する

(一)眼前の成行き・小さな失敗などにとらわれず、全体の情勢を広い視野に立って見渡すこと。
(二)細かい、つまらない事を超越して、物の本当に成り行く姿を見定めること。「人生を―する」

出典:広辞苑

細かい事を超越して物の成り行く姿を見ることを「達観する」と言うのです。

プレゼンや発表でもこのような心持ちで行うことで、いくらか緊張を軽減することができるのではないでしょうか。

「所詮プレゼン。失敗しても何てことはなく、後々笑い話にできるだけだ。」という考え方で臨むようにしています。

ナルシズム

2つ目がナルシズムです。

ご存知の通り、ナルシストとは自己愛が強く自分に陶酔している人を指す言葉で、ナルシズムとはそれに基づく考え方を指します。

筆者はプレゼンの時は大いにナルシストであるべきである、と考えています。

「これだけ準備したんだから失敗するはずがない」「こんなに説明が上手い自分が話すんだから分かりやすいに決まっている」という考え方でいることが、緊張を減らすことに繋がります。

これは、コツ③で紹介した「自信を持つ」ということにも繋がりますね。

ポイント
緊張は必ずつきまとうものであることを理解し、完全になくすのではなく上手に付き合うことが重要である。
緊張を減らす工夫としては、「これだけ準備したんだから失敗するはずがない」と思いつつ、「だけど所詮プレゼン。万一失敗してもなんてことない」という”達観”と”ナルシズム”の両立が効果的。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

プレゼンや発表は多くの人が人生のどこかで経験するものであり、特に大きな舞台であるほど緊張してしまうものです。

しかし、事前準備を含めたプレゼンや発表のコツを掴むことで、成功の可能性が高めることができます。

本記事の内容を活かして最高のプレゼンを体験してみて下さい。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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