ビジネスの基本って何だろう?
新入社員時代には、あるいは就職活動生時代にはこんなことをふと思う機会が多くあるように思います(筆者はすごいダラダラしててそんな事考えてませんでした、猛省してます)。
ビジネスという大きな枠組みの中では時代によって重要なことは移り変わっていくものなのかもしれません。
ただビジネスマンが押さえておくべき基本というのは時代が変わっても大きくは変わらないのではないでしょうか。
本日はそんな内容をお伝えさせて頂ければと思います。
ビジネスマン以前に整えておかなければならない要素
見た目、態度、生活
今、あなたは「そんなことできてるわ、当たり前やろ」って思われましたか?
そうなんです、清潔感を大事にすることも、誠実な態度をとることも、生活リズムを整えることも、当たり前なんです。
世の中には当たり前を当たり前にできない人があまりにも多すぎるんです。
これは今回の記事内容とは脱線しますが、会社や学校などで“あの人は仕事ができる人だな”って思われる人がどんな人か分かりますか?
大型の案件やものすごい数の新規採用をとってくる営業や、複雑な作業を全て自動化させてしまうような人たちは、“めちゃくちゃ仕事ができる人”です。エリート中のエリートです。
“仕事ができる人”というのは、“当たり前のことを当たり前にできる人”です。
だからこそ、自分がちゃんとできているのか、以下のことを振り返って考えて見て下さい。
その上でビジネスマンとして成長するための基本をお伝えします。
見た目:きちんと清潔感を整えていますか?髪、髭、爪など、細かい所こそ気を配りましょう。
態 度:不遜な態度をとっていませんか?人は感情の生き物です。必要以上にへりくだることは
すべきではありませんが、話しかけやすい雰囲気づくりが信頼に繋がります。
生 活:深夜まで夜ふかししていませんか?寝不足や不摂生は身体や顔つきに表れますし、仕事への集中力にも差が生じます。生活リズムを規則正しく整えましょう。
ビジネスマンが学ぶべき基本5選
有名なビジネススクールであるグロービス著の以下書籍から筆者が特にためになると思った内容をご紹介致します。他にも様々な思考法が記載されており、社会人必読の1冊となっておりますので是非。
同著者の別書籍を参考にした生産性の向上に関する記事はこちら↓
記事リンク:生産性向上に本当に役立つ思考法5選
1.Keep It Simple,Stuoid
単語の頭文字をとって、KISSのルールとも言いますが、直訳すると「単純にしろ、この間抜け!」という意味になります。
人は沢山の情報を詰め込むことで、これで言いたいことが伝わった、と自分自身が安心してしまいがちです。
聞く側の立場になって考えてみてほしいですが、興味のない話や要領を得ない話を聞いている時間ほど苦痛なものはありませんし、本当に伝えたい部分が伝わらない弊害もあります。
要点を絞り込み、本当に伝えるべき重要性の高いメッセージを効率的に伝えることができるようにシンプルにまとめることを習慣化させることが大切です。
目指していきましょう、シンプルイズベスト!
2.クイック&ダーティ
ビジネスシーンにおいて最も重要視されることはクオリティではなくスピードです。
完璧主義者の方にありがちですが、もっと良いものにできるはず、もっと良いものを提出したい、と考えて締め切り時間いっぱいまでクオリティを上げることに従事してしまいます。
その姿勢は問題ではありませんが、100%のクオリティで時間をかけて提出するよりも、70〜80%のクオリティで素早く提出した方が圧倒的に効率的です。
なぜなら80%を100%のクオリティまで上げるのには0%〜80%まで仕上げる時間の3倍以上かかるからです。
提出してから期限まで時間があれば、もし仮に資料の内容が目指すべき方向性と異なっていた場合全体を見直す時間もありますし、指示された内容を余った時間で加筆修正することでより求められている内容に近づけることができます。
かなり重要性の高い案件でない限り、特に社内資料の作成などについては出来る限り早く提出することをおすすめします!
3.セールスマーケティングの目的
セールスマーケティングの目的とは何か分かりますか?
沢山商品を売ること?そのための戦略?組織の人を効率よく動かす(販売させる)方法?
違います。
セールスマーケティングの本当の目的とは販売の必要をなくすことです。
つまり、販売をしなくても製品が売れる仕組みづくりをすること。
これはかの有名なP・F・ドラッカーの考えで、「マーケティングの理想は販売を不要にすることである」という言葉も残しています。
※マーケティングについては、言わずとしれた同氏の名著がありますので、是非。
話を戻して、そんな仕組みづくりを考えるのは会社の仕事で、個人の仕事ではないんでは?とお思いかもしれませんが、これは個人の考え方にも転用することができるものです。
営業であればどうすれば製品が売れるのか、その仕組みを理解し、強引に販売しなくても向こうから欲しくなるようなアプローチをかける試みをしていくこと。
事務であれば作業の本質を理解し、その作業をより省力化していくためにはどこを正す必要があるのかを考えること。
このように販売においても社内業務においても本質を理解して、仕組み化を進めましょう!
4.顧客の最大の関心事
これは特に法人顧客を相手にするビジネスマンに有用な考え方です。
顧客の購買担当者を相手にしていると、ついついその人一人を相手していると勘違いをしてしまいますが、購買担当者も会社の一員です。
購買の担当者はその提案を受けるという責任を背負った上で、社内で申請と承認を得た上で最終的な決定を下しています。
ここで考えてほしいのですが、会社員の皆さんが一番気にするのは何ですか?
顧客からの評価ではなく、自分の昇進や昇給がかかった社内からの評価ではないでしょうか。
顧客も同じなんです。だからこそ新製品や新サービスを導入するのにはどうしても及び腰になってしまうんです。
自分がこれを採用して問題が起きてしまったら自分の評価はどうなるだろう?と考えてしまうんですね。
顧客が社内で説明するための資料をつくる、などのフォローを欠かさないようにしましょう!
5.セルフモチベーション
最後にお伝えするのは、セルフモチベーションを高める考えたについてです。
仕事をする上でモチベーションは非常に重要な要素であり、自分自身がしている仕事に対する考え方次第(その仕事をどう捉えるか)で起こす行動とその結果も変わってきます。
ちなみに筆者は大学時代経営学専攻でモチベーション理論についても学びましたが、長期的に人間のモチベーションを高めるのは、いわゆる「内発的動機づけ」と呼ばれる方法です。
インセンティブや報酬などの外的要因によってモチベーションを高める「外発的動機づけ」という方法に対して、「内発的動機づけ」とは自分の中に持っているやりがいや自己実現の欲求などの内的要因でモチベーションを高める方法です。
有名な話に以下のようなものがあります。
3人の石を積む職人にたいして、「あなたは何の仕事をしているんですか?」と尋ねると、
1人目は「石を積むのが仕事です」と答え、
2人目は「建物を作るのが仕事です」と答え、
3人目は「大聖堂を作ることが仕事です」と答えました。
このように同じ作業を行っているにしても、それぞれが持っている目的意識は異なり、自分自身が持つ仕事への意味付けを高める(内発的動機づけを強める)ことができれば自然とモチベーションは上がります。
例えば社長の名刺整理を任せられたとして、ただの雑務と捉えるか、社長のトップセールスの効率化を図る仕事だと捉えるかでその仕事へのモチベーションは変わるはずです。
あなたがやっている仕事が何に繋がるか、仕事の意味付けを理解してセルフモチベーションを高めていきましょう!
まとめ
見た目(清潔感)や態度、生活リズムなどは社会人としてできて当然のことだが、案外できていない人が多く社内的な差別化のポイントになり得る
✔全ての物事をでき得る限りシンプルにまとめる
✔完成度が優先ではない、仕事において最も重要なのはスピード
✔本質を理解して仕組み化を進める
✔顧客の最大の関心事は社内での評価である
✔自分の仕事が解決する社会の課題を考えることでセルフモチベーションを高める
いかがでしたでしょうか。
ビジネスマンが仕事をする上で押さえておくべき基本5選をご紹介させて頂きました。
一見内容はシンプルに見えても、できていない人はきっと多いはず。
これを機にご自身を振り返ってみてはいかがでしょうか。
心も身体もいつまでも若く保ち続けたいものですねえ。
皆さんのビジネス向上の一助になりますように。
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